連携講座「インテグレイティド・ホスピタリティ(グリーンハウス)寄附講座」について

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経済産業省 産学連携サービス経営人材育成事業
『インテグレイティド・ホスピタリティ教育プログラムの開発』

概要

デジタル変革の時代においては、多くの業界で価値創出プロセスやビジネスモデルが変容し、ビジネスの発展、展開が容易となる一方、価値の陳腐化が起き、人間の役割も大きく変化します。「ホスピタリティ」とは、このようなデジタル社会において、対人サービスとしての顧客接点の価値創出のみならず、製品やサービス全般を対象に、人間の感情、行為に影響を与え、持続性の高い中核サービスを生み出す源泉となります。

本寄附講座では、「ホスピタリティ」を無形資産の代表として捉え、「ホスピタリティ」を核とした統合的事業展開を担う人材養成の教育開発を行います。さらに、京都大学・コーネル大学国際連携コース(Kyoto-Cornell International Collaborative Degree Opportunity)などの教育プログラムと連携し、グローバルな視点に立脚した俯瞰的人材の育成を目指します。

インテグレイティド・ホスピタリティとは?

講座名称にもなっているインテグレイティド・ホスピタリティとは

「インテグレイティド・ホスピタリティとは,ホスピタリティ・サービスの統合的視点から, 価値の創出・伝搬・持続をはかる概念である.インテグレイティド・ホスピタリティは, サプライチェーンでの垂直統合型価値創出と, ホスピタリティ・サービスの関連多角化とを紡ぎあわせることにより, 価値を効率的・効果的に創出する中核である.」(原・窪山, 2016)

本大学院の「インテグレイティド・ホスピタリティ」に関する取り組みとして、まず2016年度〜2018年度の経済産業省 産学連携サービス経営人材育成事業に公募採択されたプログラムから始まりました。「インテグレイティド・ホスピタリティ教育プログラムの開発」と題した当該プログラムでは「インテグレイティド・ホスピタリティ」という新しい考えを実践するカリキュラム体系を開発し、サービス経営人材の育成、日本型ホスピタリティのブランド化(おもてなしの科学・グローバル化)によるサービス生産性向上、並びに、地方創生と国際競争力強化に寄与することを目指しました。
具体的には、当時本大学院既設であった「サービス価値創造プログラム」(現在のサービス&ホスピタリティプログラム)のカリキュラム体系を活用しつつ、国内産学連携のみならず海外ビジネススクールとの連携も含め、一般的な観光・ホスピタリティ系分野のMBAプログラムとは一線を画するカリキュラム(新規6科目)を開発し、一部は現在も引き続き開講しています。
さらに、取り組みの成果として、米国トップスクールのコーネル大学SC Johnson Collage of Businessのホテルスクールとの国際連携コース(京都大学-コーネル大学国際連携コース(KC-CDO))を設置し、2019年4月から開講しています。

2019年からはインテグレイティド・ホスピタリティ(グリーンハウス)寄附講座として、引き続き関連科目や研究会の運営、またKC-CDOとの連携活動を行っています。

<参考文献>
原 良憲・窪山 哲雄(2016)「インテグレイティド・ホスピタリティによるサービス生産性の向上に向けて」『グローバルビジネスジャーナル』, 2(1), p.1-8

設置期間

2019年4月1日~2024年3月31日

教員

原 良憲 教授

専門分野

知識活用サービス・イノベーション

担当科目

研究・事業開発マネジメント、サービス&ホスピタリティワークショップほか

Message

サービス・クリエイティブクラス(サービス創造人材)の育成をめざします。
イノベーション価値を多様な視点で捉え、課題認識を重視した解決方法論習得を基本とします。
フレームワークや、ケース事例を活用した米国型MBA教育の良さを生かしつつ、品質など日本型ビジネスの良い特性を海外に発信させるべく、実践的な発展教育を行います。

関口 倫紀 教授

専門分野

人的資源管理論・組織行動論

担当科目

人的資源管理論・組織行動

Message

AI やロボット技術の発展は近年目覚ましく、多くの産業で DX 化が進められています。それらによって従来人間が行なってきた仕事が代替される中で、最も人間らしい要素を含み、かつ、AI やロボットが真似できないようなホスピタリティ・スキルの重要性が高まっています。今後の世界において、産業や業種を問わず、ホスピタリティ・スキル / ホスピタリティ・マインドセットを持ったリーダーシップを発揮できる人材こそが社会や経済を支えていくことになるでしょう。京都大学として、このようなサービス&ホスピタリティ人材の育成に取り組んでまいります。

田沼 千秋 特命教授

専門分野

ホスピタリティマネジメント

Message

世界ランキング1位のSCジョンソンカレッジオブビジネスの中のコーネル大学ホテル経営大学院のMMHコースと、京都大学経営大学院の中のIHコースの双方から学位が取れるKyoto Cornell International Collaborative Degree Opportyunity が、スタートしたことを大変嬉しく思います。
インバウンドの増加やAIの発展でサービス産業が大きく革新されていく可能性が広がっています。
この魅力ある業界を深く知っていただき、進路の選択肢の一つとして考えていただければ幸いです。

池坊 専好 特命教授

専門分野

華道

Message

サービス・クリエイティブクラス(サービス創造人材)の育成をめざします。
イノベーション価値を多様な視点で捉え、課題認識を重視した解決方法論習得を基本とします。
フレームワークや、ケース事例を活用した米国型MBA教育の良さを生かしつつ、品質など日本型ビジネスの良い特性を海外に発信させるべく、実践的な発展教育を行います。

石尾 和哉 客員教授

専門分野

サービス戦略、経営戦略

担当科目

サービス・イノベーションとクレド経営

Message

日本経済においてサービスのウエイトがますます高まっています。
サービス戦略によって経営を高度化したいというニーズに応え、優れたサービス・イノベーションを設計・実行できる人材の育成を目指して、研究・講義を進めます。
サービス経営の新機軸を開拓しましょう。

竹中 毅 客員准教授

専門分野

サービス工学、認知心理学、データマイニング

Message

サービス工学は、客観的データに基づくサービスの観測、分析、設計、適用を通して、優れた価値を生み出すサービスエコシステムの実現を目指す学術分野です。
我々は工学、心理学、経済学、デザイン学などの方法論を融合し、サービス業の生産性向上、製造とサービスの融合、サービスプラットフォームの制度設計、地域全体のサービスエコシステムの実現等を推進するための研究開発を行っています。

D. Teddy Zhang 特命教授

専門分野

Global hospitality investment, Private Equity, Entrepreneurship, Business leadership

Message

Every person regardless of their position in society and organization can positively affect the people that are around them. The management school offers you knowledge and skill sets that prepare you to be the great leaders; but it is all about people. Service industry provides the most opportunities for people across all aspects of their lives. “Life is service–the one who progresses is the one who gives his fellow men a little more–a little better service.”
I firmly believe that every small act of kindness you share with others can literally change their world.

高林 浩司 客員准教授

専門分野

ホテル投資・開発コンサルティング

Message

「ホスピタリティーコンサルティング」講義では、講義形式によるホテル市場調査に基づくコンサルティング手法の解説に加え、具体的な演習課題を通じて受講生のみなさんが学生がコンサルティング業務を「体感」する機会を提供したいと考えています。具体的な授業内容やレベルは、受講生のみなさんの知識・経験や興味・関心に合わせて柔軟に調整し、最終的にホテル業界への関心を高めてもらいたいと思っていますので、業界経験の有無にかかわらず積極的な受講を期待しています。